聖心女子大学創立75周年記念常設展 これまでの歩み、これからの道

本学の社会貢献活動が開学から
75年の歩みの中で
どのように育まれ、
グローバル共生を目指すのか。
初代学長マザーブリット時代に築かれた
本学の社会奉仕活動と、
現代社会の課題に目を向け
未来のために行動する学生や
卒業生たちの姿を展示します。

ごあいさつ

聖心の教育は、フランス⾰命の混乱期に、聖マグダレナ・ソフィア・バラによって創設されました。国際的なルーツをもつ聖⼼⼥⼦⼤学は、1948年、初代学長マザー・エリザベス・ブリットのもと、⽇本最初の新制⼥⼦⼤学の⼀つとして開学しました。当初から、一人一人をかけがえのない存在として愛するイエスの聖心みこころに学び、自ら求めた学業を修め、その成果をもって社会との関わりを深める女性を輩出してきました。まさに、価値体系がゆらぎ予測困難な時代である現代にこそふさわしい、⾏動する知性の育成です。
本年、2023年は、聖心女子大学の創立75周年に当たります。無事に75周年を祝うことができるのも、多くの方々のご支援なしにはありえませんでした。 この場をお借りして、手を差しのべてくださったすべての方々に、心より御礼申しあげます。

本展示では、“story”と称して、マザー・ブリットが自ら語るという趣向で、これまであまり知られなかったエピソードをご紹介します。また、“route”と冠して、マザー・ブリットの経歴と旅の航路をたどります。“activities”というセクションでは、今の聖心の学生たちがさまざまな社会貢献活動にとりくむ姿をお見せします。さらに、グローバル共生を力強く体現する卒業生たちのインタビュー動画もお楽しみください。

この記念の年に、大学は皆さまとともに、今一度、これまでの75年の歩みを振り返って創立の精神を確認し、これからの道を見定め、未来に向けて一歩ふみ出し、行動してまいります。この展示を機に、皆さま、どうぞ、これまでとこれからの大学に思いをはせつつ、ゆっくりと豊かな時間をおすごしください。

安達まみ
聖心女子大学 学長

「これまでの歩み、これからの道」
創立75周年記念常設展へようこそ

「助けを必要としている人たちはいるか?」「私たちに何ができるか?」
聖心女子大学には創立期から、身近なところに「ボランティア」活動があります。

初代学長マザーブリットが明確に打ち出した教育方針のひとつは、学生が社会と深く関わって、積極的に行動するということ――本展示では、マザーブリットの時代に築かれた本学における社会貢献の精神が、開学から75年の激動する社会の中でいかに学生たちの内面に育まれ、グローバル共生の未来を目指すのかを問うています。

『マザーブリットが語る知られざる物語』では、戦時期にマザーブリットが直面した壮絶な出来事、そして、やむを得ず帰国した母国アメリカでの経験が、その後の大学創設に活かされた経緯を紹介しています。

開学から現在、そして未来への道筋を示すのは、現代社会の課題に目を向け未来のために活動する卒業生や今の学生たちの姿です。本学第一期生の緒方貞子さんのコーナーでは、本学で学んだこととともに、国連難民高等弁務官として知性と思いやりを持って活動した様子を紹介しています。また、動画コーナーでは、精力的に社会活動に取り組む卒業生の姿を、学生によるインタビューを通してご覧いただきます。

『学生の社会貢献活動』では、学生たちが活発に活動する様子に焦点をあてました。

そこで忘れられないのは、東日本大震災後の復興支援をどうするか、本学教職員が検討しているうちに、学生たちがすぐに救援物資を集めて被災地へ送る活動を開始したことです。これは、「助けを必要としている人たちに寄り添う」ことが学生たちに習慣として根付いている表れです。

私たちは、学生たちが未来に向けてさらに飛躍することを願って本展示を制作しました。どうぞ、ごゆっくりご覧ください。

グローバル共生研究所

謝辞

本展示にあたりましては、
以下を含む多くの団体・個人の皆さまにご協力をいただきました。
心からお礼を申し上げます。

資料協力
・マンハッタンビル大学図書館
・聖心会北米/カナダ管区アーカイブズ
・聖心会日本管区アーカイブズ
・聖心女子学院アーカイブズ
・小林聖心女子学院アーカイブズ
・日本聖心同窓会
・聖心女子大学アーカイブズ

制作協力
MICHE Company LLC(展示ディレクション)
イナコ(イラスト・グラフィックデザイン)
石田デザイン事務所(DTP)
大屋千春(ウェブデザイナー)

聖心女子大学グローバル共生研究所

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