平田仁子氏(1992年度卒業生)
一般社団法人Climate Integrate代表理事/2021年ゴールドマン環境賞受賞/2022年BBC100Women選出
※肩書きは2023年当時のものです。
登壇者:
平田仁子氏(同左)
辰野まどか氏(2001年度卒業生)一般社団法人グローバル教育推進プロジェクト(GiFT)代表理事
増田京美氏(2017年度卒業生)独立行政法人国際協力機構(JICA)エジプト事務所勤務
岩谷舞衣氏(聖心女子大学現代教養学部国際交流学科2年生)
司会:永田佳之教授(聖心女子大学現代教養学部教育学科)
※肩書きは2023年当時のものです。
創立75周年事業を通じてこれまで聖心女子大学が『歩んできた道』を振り返りながらも、100周年に向けて『これから進むべき道』を歩んでいけるように、ロゴマークとキャッチコピーを制作しました。ロゴマークは、Sacred HeartのSで道を、5色の足跡で創立75周年事業の5つのキーワードを表現しています。
・緑:緑豊かなキャンパス生活環境の整備
・オレンジ:大学史資料を編纂保存する体制の整備
・青:脱炭素社会への貢献
・黄:グローバルマインドの育成
・紫:多様な文化との共生の実現
この度は、このような表彰式を催していただき、ありがとうございました。今回、創立75周年という節目を記念するロゴマークとキャッチコピーとして、私の作品を選んでいただき大変光栄です。私は2年次生のときに英語のオンライン授業で「点と点を繋げる」というスティーブ・ジョブズ氏のスピーチを観て大変感銘を受けました。彼の人生は良いことばかりではなく、困難なこともあったそうです。しかし、「あとで振り返ってみると、すべての出来事が繋がっていて、無駄なことなどなかった」と言うのです。この話を聞き、居ても立っても居られなくなった私は、自粛生活で貯まったお金でiPadを購入し、イラストやロゴの制作を始めました。
一生に一度の成人式が中止になり、友人にもなかなか会えなくなり、コロナ禍で急に思うようにいかなくなった大学生活でしたが、この辛い気持ちや経験もどこかで実を結ぶと信じて努力しました。そして、今回のチャンスが訪れ、迷うことなく挑戦し、評価していただけたことで、すべての点は繋がり『道』になったのだと身に沁みて感じました。
今回制作したロゴマークは『道』がモチーフになっています。キャッチコピーの『これまでの歩み、これからの道』を表現しました。中国の小説家、魯迅が「もともと地上に道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。」と言ったように、75年間繋がってきたこの道は聖心女子大学に関係する皆様の歩みの賜物だと考えています。これからは私たちの歩みが100年、150年へと道を繋げていくのだ、ということを忘れずに進んでいきたいと思います。