展示3 「ひろしま」
石内都 (写真家) [Profile]

石内都(いしうち・みやこ)

1947年群馬県桐生市生まれ。神奈川県横須賀市で育つ。1979年に「Apartment」で第4回木村伊兵衛写真賞を受賞。2005年、母親の遺品を撮影した「Mother’s」で第51回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館代表作家に選出される。2007年より現在まで続けられる被爆者の遺品を撮影した「ひろしま」も国際的に評価されている。2013年紫綬褒章受章。2014年「写真界のノーベル賞」と呼ばれるハッセルブラッド国際写真賞を受賞。2022年度朝日賞受賞。
近年の主な展覧会・出版、2015年J・ポール・ゲッティ美術館にて個展「Postwar Shadows」。2016年「フリーダ 愛と痛み」を岩波書店より出版。2017年個展「肌理と写真」横浜美術館。2019年「都とちひろーふたりの女の物語」ちひろ美術館・東京。2021年個展「見える見えない、写真のゆくえ」西宮市大谷記念美術館。2021年「Moving Away」を蒼穹舎より出版。2022年個展「石内都」Each Modern・台湾、個展「Ishiuchi Miyako」Stills・エディンバラ。2023年3月「Before/After」広島市現代美術館リニューアルオープンに参加、などがある。2024年7月桐生の大川美術館で個展を開催予定。東京国立近代美術館、東京都写真美術館、横浜美術館、ニューヨーク近代美術館、J・ポール・ゲティ美術館、テート・モダン等に収蔵されている。

石内都は、皮膚や衣類を時間の器と考え、
目に見えないものを撮りたいと写真を撮り続ける写真家として広く知られています。
会場では、被爆者の遺品を撮った写真集「ひろしま」より、作品の一部を展示しています。
今見てもオシャレだと感じるようなワンピースや水玉のブラウスなど、
女性と子どもの衣類の数々は、1945年8月6日の朝に一瞬にして奪われた日常と、
言いようもない痛みを伝えています。

写真集「ひろしま」
写真集「ひろしま」 写真集「ひろしま」