COVID-19のパンデミックでは、「孤立の克服」が重要なメッセージとなっています。自分の身を守るには、距離を置き、マスクをし、家にいるという専門家のアドバイスを、1年以上かけて理解しようと努力しています。国内外の行き来は難しいものとなりました。世界と連絡を取る唯一の方法は、オンラインでお互いに連絡することです。人間は、人と人との関わりの中で生きています。それなのに、今、私たちは、「See you」と言ってバーチャルな会話を終えなければなりません。
パンデミックは、重要なことを教えてくれました。別れの時には、一緒にいることの本当の価値を見直すようになりました。家族や友人との交流がなくなり、ニュースを見聞きするなか私は疑問を抱くようになりました。パンデミックは、ニュースで報道される感染者数や死亡者数だけの問題なのでしょうか。人間は社会的な存在であるはずです。ニュースで知るその先にはどのような一人ひとりの生活があったのでしょうか。
そして、私たちは、このパンデミックのなか何を失っているのでしょうか。
この答えを導いてくれたのが、スリランカの裁縫センターの女性たちとの交流でした。彼女たちは、何千キロも離れた、同じくコロナ・ウイルスの影響を受けた小さな町に住んでいます。そして、長く厳しいロックダウンの間、生き延びる方法を見つけなければなりませんでした。
その方法として、彼女たちは、家で製品を作り、お互いに助け合うことを決めました。
彼女たちの「お互いに助け合う」という決断は、重要なメッセージです。
私たちは皆、直接会う事が叶わなくても、お互いにつながっています。パンデミックであっても、私たちの希望をあきらめることではないことを教えてくれました。孤立して暮らしていても、協力することはできます。
協力する事、団結する事は「生存」を意味しています。
彼女たちの姿は、遠く離れたスリランカから希望を示してくれました。
Gnadaa Japan代表
Suvendrini Kakuchi
https://gnadaa.org/