「1974年ユネスコ教育勧告」改定記念イベント
私たちの教育を捉え直し、ともに再想像しよう!
~「ユネスコ教育勧告」 50年ぶりの改定を受けて~
本年11月に開催のユネスコ総会にて、1974年のユネスコ総会で採択された「ユネスコ教育勧告」(正式名「国際理解、国際協力及び国際平和のための教育並びに人権及び基本的自由についての教育に関する勧告」)が50年ぶりに改定されます。この勧告は国際理解教育の源流であり、またESD(持続可能な開発のための教育)やGCED(グローバル・シチズンシップ教育)、SDG4(SDGsの教育に関する目標)、さらには「再想像」を掲げて刊行された報告書『私たちの未来を共に再想像する』もその系譜上に位置づけられるような重要な勧告です。
私たちは、これを機にこの半世紀をふり返り、平和・人権をはじめ勧告に標榜されている教育の構想がどれだけ実現してきたのかを問い直す必要があるのではないでしょうか。日本国際理解教育学会では、こうした問題意識のもとに3日間にわたるイベントを開催します。「ユネスコ教育勧告」に関する本学会の研究の成果と課題を共有した上で、新たな勧告についてユネスコ本部の専門職員による講義と対話を通して学びを深め、さらにアカデミックに、なおかつ実践の立場からも新勧告を吟味した上で若い世代と共にこれからの日本の教育を展望します。
日時・内容
➢ 第1回 2024年1月25日(木)19:00-21:00 オンライン開催
目的: 「1974年ユネスコ教育勧告」に関するこれまでの日本国際理解教育学会による研究成果及び課題をリビューし、また人類史的な視野からもその意義を再確認します。
登壇者:
嶺井明子会員(元筑波大学)
米田伸次会員(元日本国際理解教育学会会長)
吉田敦彦会員(大阪公立大学)
➢ 第2回 2024年1月26日(金)19:00-21:30 オンライン開催
目的:ユネスコ本部の専門職員による新勧告に関する報告を聴いた上で、学会会員から事前に集められた意見や質問に応える形で質疑応答を重ね、同勧告のエッセンスに対する理解を深めます。
登壇者:諸橋淳氏(ユネスコ本部ESD課課長)
指定討論者:永田佳之会員(聖心女子大学)
➢ 第3回 2024年1月27日(土)13:00-16:00 対面開催(オンライン参加も可能)
目的:民間ユネスコ運動やNGO、ユネスコスクール等の立場から日本の教育とそれを取り巻く状況を概観し、新たな「ユネスコ教育勧告」の要点を捉えた上で市民としての学びや暮らしに勧告をいかに活かしていくかについて検討します。またこれからの時代の国際理解教育や平和教育、人権教育、ESD、シチズンシップ教育、ひいては今後の日本の教育全般についても展望します。
場所:聖心女子大学グローバルプラザ(4号館)ブリット記念ホール
登壇者:
畠山澄子氏(ピースボート)
平澤香織会員(横浜市立東高等学校)
芦田崇氏(日本ユネスコ協会連盟)
司会:阿部裕子会員、風巻浩会員
参加申込み
日本国際理解教育学会の会員はじめ、新旧の「ユネスコ教育勧告」に関心のある方やグローバルな教育動向から日本の教育を捉え直したい方など、どなたでもご参加いただけます。以下のURLから申し込めます(締切期日:2024年1月22日(月))。なお、新たな「ユネスコ教育勧告」に対する意見を広く集めるためのリンクを申し込みされた方々に後日、配信いたします。
申し込みフォーム: https://forms.gle/2YFE1csbtVCPJu657
参加費
全3回、すべて無料。
主催
日本国際理解教育学会
参考資料
「1974年ユネスコ教育勧告」(文部省(当時)邦訳)
https://www.mext.go.jp/unesco/009/004/013.pdf
「2023年ユネスコ教育勧告(仮称)」(最終ドラフト 英語)https://unesdoc.unesco.org/ark:/48223/pf0000386653