このコラムでは、複数回にわたりBE*hiveの展示内容をご紹介しています。
今回ご紹介するのは、「無国籍者写真展”Nowhere People :The World’s Stateless”」コーナーです。
このコーナーは、BE*hive誕生特別企画として開催している、聖心女子大学学生有志による企画写真展です。展示されている写真は、UNHCR駐日事務所の協力のもと、東南アジアを拠点とする写真家グレッグ・コンスタンティン氏の数ある写真の中から学生有志が選びました。
国籍は生まれながらにして誰もが持っている権利だと思われがちですが、世界中で少なくとも1,000万人が国籍を持っていないといわれています。こうした無国籍者は、法的地位を有さず、どの国の国民でもなく世界でもっとも脆弱な人々なのです。
コンスタンティン氏は、2005年以来、世界の数々の無国籍問題の理解を深めるための活動に積極的に取り組んできました。本写真展は、無国籍という状況が、人々やコミュニティに与える影響の大きさ、そして彼らはそうした状態を自分の力ではどうすることもできないということを訴えています。また世界中にいる、見えない、忘れられている何百万人の無国籍者の存在を再認識させてくれます。
無国籍者という「見えない人びと」に、あなたはどう手を差し伸べますか?
コンスタン氏の写真集などもご覧になれます
次回は、BE*hive内の知られざる素敵なアート作品の数々をご紹介します。お楽しみに!
(BE*hiveスタッフ 岩岡)