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BE*hive-アート作品のご紹介②

BE*hiveでは、多数のアーティストの方々によって「難民・避難民」をテーマに作られたアート作品を展示しています。そのどれもが独創性があり、アーティストが作品に込めたメッセージを感じとることで、更なる好奇心や想像力をかきたてられます。前回に引き続き、BE*hiveの作品の数々をご紹介していきます。

 

作品名:時の温度 –記憶の水- / 作家名:秋山 潔

東日本大震災は自然に対する人間の傲慢な意識を打ち砕いた。大洪水といえば旧約聖書のノアの大洪水を連想する。レオナルド.ダビンチは荒れ狂う水の作品を残しているが、大洪水と世界の没落を意識していたらしい。

自然科学的に水の流れの克明な観察を通し、地球は人体と同じく有機体であり、いつか死があるという。水の流れは人体の血液の流れと同様であり、大洪水は血液の噴出を意味し人体の崩壊に通じると考えたらしい。

水は恩恵をもたらすが大きな恐怖も同時にもたらす。ボートで避難してきた難民の人々はどのような水を、視覚に捉えたのか、広大な海の上で、自らのアイディンティティを失なわざるを得なかった彼らは、何を視たのであろうか。

※秋山氏の作品の一部を紹介しています。

 

 

 

作品名:よりをかけたもの / 作家名:経 真珠美

時間をかけ手をかけ紡いだ糸でも、切れる時は一瞬。

切れてしまった先に、また結び繋ぐこともできるから。

時に違う色、違う素材を繋いでも味わい深い糸になるはず。

結び目は気になるだろうか?

より集まって形を成すと、蠢くように喋りだす。

私たちはとても似ている。

 

 

 

作品名:無言の手 / 作家名:経 創一郎

難民の人たちが抱える苦しい状況を壁に見立てて、

そこから出ようとしているところを表現しました。

手を掴んで欲しい。

けれど掴んでくれる手がまだ届かない、見つからない。

無言で手を伸ばし静かに助けを求める、不安と戦う顔です。

 

次回も、まだまだたくさんあるアート作品の数々をご紹介します。お楽しみに!

 

(BE*hiveスタッフ 岩岡)